時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
　
　現在、令和6年産の酒米価格高騰に加え、世界情勢や経済の変動により、エネルギー価格の高騰が続き、燃料、電力、資材、輸送費など多方面での製造コストが大幅に増加しています。また、容器供給の不足に伴う瓶価格の上昇も顕著であり、これらのコストを企業努力だけで吸収することが難しい状況です。
　
　しかし、私たちはこれを単なる負担とは捉えず、未来への成長と持続可能な酒造りへの投資と見据えています。この機会に、環境に配慮したエネルギー活用や技術革新を進め、さらなる品質向上と価値創造を目指していく所存です。
　
　大和川酒造店は、これまで「地の米、地の水、地の技術」にこだわり、地域資源を最大限に活用して酒造りを行ってきました。これからは、さらに「地のエネルギー」を加えることで、さらに環境負荷を削減し、持続可能な酒造りを実現していきます。バイオマスボイラーの導入により、重油の使用を抑え、CO2排出量を削減するなど、気候変動対策にも積極的に取り組んでいます。すでに再生可能エネルギーを用いた電力も導入し、大和川酒造店の酒造りに使われるエネルギーは、ほぼ全て再生可能エネルギーで賄われています。

　こうした取り組みは本来の酒造りの形であると同時に、未来に向けた持続可能な酒造りへの道を切り拓くものです。私たちは、地域資源を活かした酒造りを通じて、環境と社会に貢献する酒蔵であり続けたいと考えています。
　とはいえ、申し述べた未来志向の新しい取り組みを進める中で日本酒の価値を改めて考えたときに、皆様にお届けする商品の価格については冒頭の背景も含め見直しをせざるを得ない状況となってまいりました。これもすべて持続可能な酒蔵であるため、そして地域社会を守るために必要な選択であると考えています。私たちは今後もこの喜多方という地域を愛し、共に歩み、その恵みにより醸される高い品質のお酒を提供し続けてまいります。何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。　
　
　つきましては、商品の価格改定を実施いたしますのでご理解の程よろしくお願いいたします。引き続き、経営の効率化に向けた努力を継続し、安全・安心で付加価値の高い商品をお客様に提供してまいります。
　
　　　価格改定日：2025年3月1日ご注文分より

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