酒と文化とアートと喜多方と。
喜多方といえば蔵と酒・老麺ときて、観光で散策すると、この三つは自然と目に入ってきます。
会津の日本酒の文化は、江戸末期の会津藩の折、余剰米を酒造りに生かせと藩主より酒箒(酒造りの免許)を賜り、そのまま今日まで酒造りが続いているとされています。
蔵は、明治の大火を教訓に防火の意味で蔵を持つ事、蔵を数多く所有する、または様々な特色ある蔵を建てる事でその商人がいかに稼いで来たかの証明であり、文化でもありました。
時は流れ、六代目・彌右衛門の時代。芸術関連に情熱を注ぎ、喜多方に文化人を呼ぼうと大正七年に喜多方美術倶楽部が発足されました。そこから多くの文人墨客が喜多方に滞在・来遊し、名作を残しています。
当店でおなじみの純米大吟醸「酒星眼回」は、この時交流のあった画家・小川芋銭による「長鯨呑」の書と画で、猩々が美酒を飲み浮かれている様子が描かれています。当店の包装紙にも使用しておりますので、包装がご希望の際はご用命下さい。
文化や芸術を大切にする心は今日に引き継がれ、大和川酒蔵北方風土館でも数多くの作家達が訪れ、展示会を開催して参りました。
これからも、大和川酒蔵北方風土館では酒・蔵・芸術といった喜多方の文化を皆様に楽しんでいただけるよう展開して参りますので、是非共喜多方で酒とアートをご堪能ください。
会津・喜多方は今後も、日本酒醸造と共に文化・アートを発信して参ります。